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鏡の女(短編集“鏡の女”第三話『透明な鏡』)
昭和62年2月 実業之日本社(ジョイ・ノベルズ) 刊行  浅見光彦シリーズ 第14作
ストーリー
主要登場人物
≪ストーリー≫
光彦は大井松田インターを過ぎた辺りから睡魔に襲われ御殿場サービスエリアに入り仮眠をとった。
ふと気付くと男女の言い争う声が聞こえた。どうやら男が女を振って女の友達と結婚するらしいが、女は納得できず男の将来や結婚もぶち壊してやると脅しともつかない事を言っている。
しばらくすると男女の仲間らしい数人の男女が近づいて来たらしく言い争いを止め、仲間と共に2台の車に分乗して走り去った。

光彦は三島市の観光協会で観光行政について話しをしていた。
そして、今夜は長岡温泉の“和泉屋”に泊まるように勧められた。“イズミヤ”と聞いた時、御殿場サービスエリアで言い争っていた男女達も“イジミヤ”に行くと言っていたのを思い出し、何となく引っ掛かるものを感じて“和泉屋”に行ってみる事にした。

“和泉屋”に着き部屋係の女性から岩風呂(女湯)と檜風呂(男湯)が午後十一時で入れ換わると聞き最初に檜風呂に入り、午後十一時を待って岩風呂に入る事にした。
午後十一時になり岩風呂に行くと先客がいた。しかし、その客はまったく動かない。
いやな予感がして近づいてみると、その先客の胸が形よく膨らんでいるし髪も長い。ついでに湯の底のほうに妖しげな黒い翳りまで見えた。慌てて戻りかけたが思い直して近づいてみると先客の女性は死んでいた。

所轄の大仁署から真島という刑事がやって来た。
真島刑事は第一発見者の光彦から氏名・住所・職業などを聞いた。死体の首には索条痕があり、捜査の定石通りに第一発見者の光彦が疑われた。
しかし、風呂は密室であった上に凶器もされていなかった。
被害者の小柴美砂子は男3人・女4人のグループで来ていた。御殿場サービスエリアにいた男女達だった。
光彦は真島刑事に御殿場サービスエリアでの話しをした。

鑑識の話しによると密室状態の浴場の窓の鍵から美砂子の指紋が発見されたとの事。どうやら美砂子は自分で窓に鍵を掛け、密室を作ったらしい。

翌朝、美砂子の仲間六人に対する事情聴取が行われ、今回の旅行は美砂子が計画した事、美砂子と木下が付き合っていたが木下は自分の勤める会社の重役の娘である鈴子に乗り換えた事、などが分かった。

女性達の事件当時のアリバイはお互いがアリバイ証人のため完璧だった。男性達のアリバイは多少の問題があったが最終的には証明された。

光彦は今回の事件は殺人事件ではなく自殺ではないかと思いはじめていた。
真島刑事にその事を告げ、自分は美砂子の父親が経営する薬品関係の工場へ行った。

翌日、戻ってきた光彦は謎解きをはじめた・・・・・・・・・・
≪主要登場人物≫
・小柴美砂子
23~24歳
東京都在住
会社員
・片山鈴子
24歳
東京都在住
家事手伝い
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・望月香苗
23歳
東京都在住
会社員
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・水野友美
23歳
東京都在住
会社員
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・木下喬
24歳
東京都在住
会社員
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・結城純雄
24歳
東京都在住
大学院生
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・佐藤敬三
23歳<
東京都在住
アルバイト
小柴美砂子の大学時代の同窓生
・真島
静岡県警大仁署刑事課捜査係 巡査部長