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自宅Webサーバー
を設置後各種設定等が必要な時があります。しかしサーバー機は普段使わないため部屋の片隅に置いてありますのでそこまで行って操作するのが面倒になります。 そこでリモートソフトを導入することにしました。リモートソフトは値段も高く、設定も複雑だと思っていませんか??? 実はフリーの『VNC』というリモートソフトがあるのです。外国製のソフトですが家庭内のLAN環境でサーバーを遠隔操作するだけなら設定もほとんど無く使えます。 実はこの『VNC』は Solaris に標準で装備されています。インストール時に“全体ディストリビューションとOEM”を選択してインストールしていれば既にインスタールされています。 ※これよりの作業は root 権限が必要になりますので root でログインしなおして下さい。 インストールされているかどうかの確認方法は、デスクトップ上でマウスを右クリックしてメニューを開きます。メニューの中の“端末を開く(E)”をクリックしますと『端末エミュレータ』が起動しますので pkginfo -l SFWvnc と入力します。下図のようにVNC情報が表示されればインストールされています。
もし、インストールされていない場合は Solaris 10 Software Companion CD からインストールできます。 ちなみに VNC のバージョンは 3.3.7 です。 |
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◆ | 解像度&接続ポートの設定 |
エディター等で
/etc/inet/servers を開きます。下図のようなファイルが開きます。(セキュリティーのため一部黒く塗り潰してあります)
画面を一番最後までスクロールしてそこに下図のように追記します。下図の 1024x768x24 5950/tcp は画面解像度(1024x768 24bit)と接続ポート(5900)+ディスプレイ番号(50)になります。画面解像度(1024x768x24)は自分の環境にあわせて変更して下さい。
最初は
vnc-800x600x8 5950/tcp と各種解像度を記入してテストして、正常に表示できるものだけを残す方が良いかもしれません。 次に /etc/inetd.conf を開きます。下図のようなファイルが開きます。
画面を一番最後までスクロールしてそこに下図のように vnc-1024x768x24 stream tcp nowait nobody /opt/sfw/bin/Xvnc Xvnc -inetd -query locaihost -once -geometry 1024x768 -depth 24 -cc 3 を追記します。下図では3行で記述さてますが実際には1行の記述です。
最初は /etc/inet/servers と同じように
vnc-800x600x8 stream tcp nowait nobody
/opt/sfw/bin/Xvnc Xvnc -inetd -query locaihost -once -geometry 800x600
-depth 8 -cc 3 と各種解像度を記入してテストして、正常に表示できるものだけを残す方が良いかもしれません。 |
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◆ | 作業ディレクトリの作成と設定 |
次に /etc/ ディレクトリに dt というディレクトリを新しく作ります。そして、今度は /etc/dt/ ディレクトリに config というディレクトリを新しく作ります。最終的には /etc/dt/config/ と云う感じになります この /etc/dt/config/ 中に /usr/dt/config/ の中にある Xserver と Xsetup と云う二つのファイルをコピーします。 エディター等で先ほどコピーした /etc/dt/config/Xsetup を開きます。下図のようなファイルが開きます。
画面を一番最後までスクロールしてそこに下図のように chmod o+w /tmp/.X11-unix を追記します。
以上でサーバー(Solaris)側の設定は終了です。 |
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◆ | クライアント(Windows)側ソフトのインストール |
クライアント側ソフトも VNC の Windows 版を使います。まず、ソフトのダウンロードですが『窓の杜』からダウンロードすることができます。2006年 2月現在のバージョンは4.1.1です。 http://www.forest.impress.co.jp/lib/inet/servernt/netuty/vnc.html にアクセスします。
画面をスクロールして『VNC』をクリックします。 ※『VNC(ソースコード)』ではありません。
下図のような画面が表示されます。
画面をスクロールし『VNC』の『DOWNLOAD』をクリックしてダウンロードを開始します。
下図のような画面が出た場合は『保存』をおしてダウンロードを続け適当な場所に保存します。
ダウンロードが完了すると下図のようなセットアップファイルが表示されますのでダブルクリックしてインストールを開始します。
『Next>』をクリックします。
ライセンス契約が表示されますので『I accept the agreement』の前のチェックボックスにチェックを入れ『Next>』をクリックします。
インストール場所の設定ですが、場所を指定する場合は『Browse...』をクリックして適当な場所を指定し『Next>』をクリックします。
『VNC Server』はリモート操作される方で『VNC Viewer』はリモート操作する方のソフトです。ファイルサイズも小さくデフォルトと両方選択されていますのでこのまま『Next>』をクリックします。
『Next>』をクリックします。
『Next>』をクリックします。デスクトップにリモート操作用のショートカットアイコンを作りたい場合は『Create a VNC Viewer desktop icon』の前のチェックボックスにチェックを入れ『Next>』をクリックします。
『Install』をクリックします。
インストールが開始されます。
『OK』をクリックします。
『OK』をクリックします。
ここではリモート操作される場合のログインパスワードを設定します。今回はリモート操作する方なので『Cancel』をクリックしてパスワード入力を行いません。 もし、このPCも他のPCからリモート操作される場合があるかも???・・・・と言う方は上にログインする時のパスワードを設定します。確認のために下にも同じパスワードを入力します。
『Next>』をクリックします。
『Finish』をクリックします。これでインストールの完了です。
モニタ画面のタスクバーに『VNC』のアイコンが表示されれば正常にインストールされ『VNC』が起動しています。
以上でインストールは完了です。 |
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◆ | VNCの起動 |
操作する Windows 機のパソコンで『スタート』→『すべてのプログラム』→『Real VNC』→『VNC Viewer 4』→『Run
VNC Viewer』をクリックするか、タスクバーの中のVNCのアイコンをクリックします。
下図のようなログイン画面が表示されますのでリモート操作するPC(Webサーバー)のアドレスと『1.解像度&接続ポートの設定 』で設定した画像解像度の下2桁の数字を : をはさんで入力して『OK』をクリックします。
Solaris のログイン画面が表示されますので、ログイン名&パスワードを入力します。
下図のように Solaris のデスクトップ画面が表示されますのでマウス・キーボードを使って操作を行います。
なお、『1.解像度&接続ポートの設定 』で複数の解像度の設定をしましたが正常に表示できない場合は下図のようなメッセージが表示されます。
この場合は下図の : 以下を『1.解像度&接続ポートの設定 』で設定したディスプレイ番号 50 ~ 55 に変えて再度ログインしてみて下さい。
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